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解決するべき課題もある

人材不足解消の方法として注目されている共生型サービスだが、全く課題が存在しないわけではない。むしろ、いくつか解決するべき課題が残されており、共生型サービスで働く介護士にとっても無視できない内容となっている。

特に問題視されているのは、高齢者と障害を抱えている人との間に起こりうるトラブルへの対策だ。実施されてまだ日が浅い状況では、まだ対策を立てられてない場合もあり、想定外のトラブルに発展してしまう可能性もあるだろう。この交流が良い方向へと向かう可能性もあるが、生じうるその真逆の事態に関しても想定しておかなければならないのである。
また、介護士にとっても高齢者と障害福祉の対応という、二重の試みが求められることになる。どちらの事業所で従事していたとしても、今まで関わりのなかった分野の問題が飛び込んでくる可能性が高く、そのことが心身ともに負担となってしまい介護施設から貴重な人材が離れてしまう恐れがあるのである。人材不足解消のために実施した改善策が、結果的に人材離れを引き起こしていては本末転倒になってしまう。だからこそ、共生型サービスをいかに成り立たせるかを考えながら、介護施設側もどのように対策したら良いのか知恵を絞る必要が出てくるのである。
また、こうした不安は利用者にとっても同じことが言えるため、注意が必要だ。介護士が不安に感じていることが利用者にも伝わってしまうと、余計な不安を抱かせかねないのである。